02/28 深泥丘奇譚・続

深泥丘奇談・続 (文庫ダ・ヴィンチ)

深泥丘奇談・続 (文庫ダ・ヴィンチ)

深泥丘奇譚の続編。小説家の主人公の住む深泥丘を舞台した非日常的日常を綴った短編集。なんとも不気味で幻想的で、もやもやとした怖さが良い。前作よりも可笑しみの要素が増した気がします。バカミスとまではいかないけど、ちょっとした可笑しさがあります。
「狂い桜」「ホはホラーのホ」「深泥丘三地蔵」が面白かったです。特に「狂い桜」!ちょっと世にも奇妙な物語的な要素もありつつ、微妙な後味の悪さがとっても良かったです。
「こんな夢を見た」みたいな書き出しがいくつかあったので、夢十夜を読みたくなったなあ。あれ、映画でしか観たことないのよね…。
もわもわとした掴みどころのない恐怖がたまらん!続々編も楽しみです。(気が早い)