02/23 塀の中のジュリアス・シーザー

テアトル銀座にて。ここもまもなく閉館か…としんみりしてしまいました。どんどんいい映画館がなくなっていくねえ…。
イタリア・ローマ郊外の刑務所で行なわれる囚人たちによる演劇実習を取り上げた映画です。今年の演目はジュリアス・シーザーに決定し、シーザー役に麻薬売買で17年の刑期のアルクーリ、キャシアス役に殺人で終身刑のレーガらが選出された。公演に向けて所内の様々な場所で稽古を行なうが、徐々に役にのめり込んで行き、現実と虚構の境を越えて行く…と言うお話。
刑務所がローマ帝国に、なんて煽りに釣られて行ったのですが、とても静かなで重量感のある映画でした。刑務所の敷地内のシーンしかないし、動きもほとんどないのですが、ずっしり重い。上演以降はカラー、上演前はモノクロで描かれているのが良かった!
ジュリアス・シーザーの原作がわかっていたらもっと楽しめたんだろうけども…。如何せんそこが不勉強だったもので、捉え切れていない部分も多々ありそうなのが残念無念。あ、あとイタリア語のイントネーションもわかってたら面白かったんだろうなー。人によって結構差があるようだったので、気になったー。
ものすごくそもそもの話になってしまうのだけども、この出演者って本物の囚人とプロが入り混じってるのよね?その囚人からプロの俳優になった人もいるってことでいいのだろうか。ググってもわからなくて、本国のサイトも見たんだけどイタリア語がわからぬ…。
それにしても、独房でエスプレッソを淹れちゃうあたり、イタリアクオリティだなあ。すごい。