04/18 ヘルプ 心がつなぐストーリー

ヒューマントラストシネマ渋谷にて。シドライブついでに午後半休でまったり鑑賞!
1960年代のアメリカのミシシッピ州が舞台。白人家庭で雇われた黒人メイドは「ヘルプ」と呼ばれ、謂れのない差別を受ける日々を送っていた。その光景に疑問を抱いた作家志望の白人女性がメイドたちにインタビューを敢行。口を閉ざしていたが、1人のメイドが証言を始める…。という、実話が元になったお話。
人種差別と言うと重く暗いだけの映画になりがちなのですが、これは笑って泣けてのメリハリがついた良作。大人でも子供でも楽しめるんじゃないかなーと思います。140分と長尺なのですが、体感的には90分くらいの感覚でした。
メイドたちの演技も素晴らしかったのです。じっと耐える静かな目がね、もうね…!それにしても、赤ちゃんの頃から黒人メイドに育てられたのに、大人になると差別を始める…と言う感覚がどうも理解できないんだけど、自然とそういう発想になってしまうくらい黒人差別が当たり前のものとして根付いていたのだなぁ。差別する側の白人女性もただの悪役ではないんだよね。「アメリカの恵まれない子のために募金を!」なんて活動をしちゃうのです。自分に酔っているとは言え、善きことがわかるのに何故そうなる…。笑っちまふよな…。
エンターテイメントとしてカラッと楽しめるけど、後味はずっしり。単館から広がったというのも頷けます。オススメー!