02/19 完全なる首長竜の日

特殊な医療器具を用いることにより植物状態の患者とコミュニケーションを取ることが出来るという設定。ちょっとSFチック?少女漫画家の主人公は自殺して意識不明となっている弟と接触を図る日々を送っていた。自殺を図った理由を打ち明けようとしない弟に何度もコンタクトを図るが、一向に理由は知ることができない。そんなある日、見知らぬ女性からかかってきた電話により主人公の周囲で不可解な出来事が起こり始める…と言うお話。
「このミステリーがすごい」を受賞した作品らしいです。読み始めてみたらミステリと言うよりもSFチックなストーリーだったので、SF苦手な自分としてはこれはやっちまったなーと後悔したのですが。が!読みはじめたらハマるハマる。詩的なシーンとリアルなシーンの交錯がすっごく綺麗でね、独特の浮遊感がとても気持ちのよい文章でした。海が見たくなったー。
この本、カリガリ握手会の待ち時間に喫茶店で読んでいたので、どうもその思い出が強い…(笑)。