どんどん橋、落ちた

どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

犯人当ての短編集。全5話で、問題編/解決編の2部構成になっています。こういう「読者への挑戦状」的な本は小さい頃によく読んだので、なんだか懐かしい。事件自体は平凡な(※ミステリ的な意味で!)殺人事件なんだけど、1本目で完全にやられたー!その後も裏を読もうとすれば裏をかかれて、裏を読もうとすればストレートだったりと翻弄されまくって非常に楽しかった。読みつつ脳みそもぐるぐる。掴みそうで掴めない…わかったー!の瞬間がたまらんです。いい運動になりました。
「伊園家の崩壊」がすごく好き。日曜の18時半のあの国民的アニメのブラックパロディなのですが、なんだか妙にリアル。これ、あちら側的な意味で大丈夫なのかしら。
それにしても綾辻さんの文章は読みやすいなぁ。グイグイページが進んでしまいます。