猫と針

猫と針 (新潮文庫)

猫と針 (新潮文庫)

猫と聞いて(ガラッ 状態で思わずタイトル買いした、恩田陸の初戯曲。「人はその場にいない人の話をする」の通り、友人の葬儀の帰りに映画撮影に協力するために集まった旧友同士が、席を外した人の噂話をしていく。やがて会話は学生時代に起きたある不幸な出来事に決着をつける方向へ…。場面転換はほとんどなく、個室での会話のみでストーリーが展開されます。
なんだかちょっと消化不良なエピソードがあったりで、どうもスッキリしないラストだったけど、サラリと読める一冊。舞台の方が面白そうな気がする。