病院坂の首縊りの家 (上)

それはもう有名な、横溝正史による金田一耕介シリーズの最終章。1977年に完結した作品。どうにもこうにも気になって、他のシリーズをすっ飛ばしてこれを手に取ってしまった…。原作ファンに怒られそうですな…!
街の写真館に奇妙な結婚写真の撮影依頼が舞い込み、カメラマンが金田一に調査を依頼する。同時に、その結婚写真の撮影場所である館の持ち主から孫娘を捜索して欲しいとの依頼を受ける。いざ撮影に臨んだカメラマンはそこで風鈴のように吊り下げられた男の生首を発見し…。映画化もされているのであらすじを聞けば思い出す方も多いのではなかろうか。
物語が20年以上に及ぶから仕方ないんだけども、登場人物の多さに少々混乱。「物語は20年後に続くのです」的な表現も冗長に感じられてしまったりで、読むペースがグダグダになってしまったー。表現でいちいち気になってしまったんですが、生首の持ち主はどんだけ毛深いのかと。人物描写で延々毛深さを描かれ続けていたので、もうそのイメージしかない…!
そんなところに捕らわれつつも、続きが気になる一心で読了。