文庫版 百器徒然袋 雨

文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

京極堂シリーズのスピンオフ。薔薇十字探偵団…と言うか榎木津がメインです。ずっと榎木津のターン。奉公先で輪姦された姪を助けて欲しいと依頼される「鳴釜」、瓶と亀を捜索する「瓶長」、美術品盗難事件から山奥の高級茶寮に乗り込む「山嵐」の3本が収録。「鳴釜」で事件を依頼した男が主人公。なし崩し的にズルズルーっと以降の事件にも巻き込まれて行きます。それなのに、榎木津の適当ネーミングのお陰で最後まで本名が明かされないと言う…(笑)。
「鳴釜」は美弥子嬢が素敵だった。全部彼女が持っていった気がする。「瓶長」は瓶を収集する老人がもの悲しい…と思いきや、その理由にポカン。個人的に一番好きだったのが「山嵐」!謎の高級茶寮に行方不明事件なんてタギる以外の何物でもございません…!
ちなみにこちら、シド@大阪遠征のお供でしたー。北浜レトロで紅茶を啜りつつ京極堂を嗜むとはなんたる幸せか!