荒野―16歳 恋しらぬ猫のふり

荒野 16歳 恋しらぬ猫のふり (文春文庫)

荒野 16歳 恋しらぬ猫のふり (文春文庫)

3部作の完結編。12歳、14歳と来て、16歳。随分大人になっちゃったなぁとちょっと寂しくもあったり、まだまだ子供だなぁと微笑ましくなっちゃったり、前作2作を通してかなり荒野に感情移入。
やっぱりこの作者さんは女を描くのが上手いなぁ。年齢に関わらず、女の一生・悲喜こもごも描くのがすんばらしい。個人的にはお父さんのキャラクターが好きだったなぁ。なんだかんだで憎めないと思ってしまうけど、普通にお父さんのいる家庭で育った人から見るとまた別の感想があるものなのかね?
「伏」も早く文庫化しないかしら…。わくてか。