葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

何故だかタイトル的に学園ものだと思っていた本作。ぜんっぜん違うのになんでそんな勘違いをしていたのだろうか…。
ガードマンやらパソコン教室の講師やら、なんでもこなす「なんでもやってやろう屋」の主人公に、悪徳商法を行なう業者を調査して欲しいとの依頼が舞い込む。偶々助けた自殺志願者との恋やら、探偵事務所時代の回顧録と織り交ぜてストーリーが展開して行くのですが…。叙述トリックがあると言われてはいたけど、最後の最後でドンガラガッシャーンでした。なんかおかしいとは思ってたけど!思ってはいたけど!
爽快なまでに騙してくれるのでもはや気持ちいいレベル。着地点が興味のある分野だったので、いっそう面白かったなあ。読後、このタイトルに痺れた!