白いリボン

新宿武蔵野館にて。キック・アスに続き、一番狭いスクリーンでした。2週連続で同じ劇場&スクリーン(笑)…!
ミヒャエル・ハネケ監督作品。画面に映さない暴力描写は健在。そんな表現とモノクロ映像が相俟って、なんとも抽象的な映画でした。舞台はドイツの田舎町。男爵に家令、学校、協会、病院、そして多数の小作人たちだけで構成されたコミュニティで起こる謎の事故が教師の視点から語られます。男爵に縛りつけられる村人たち、村人の親は子を縛りつけ…抑圧の連鎖する生活が観ていて息苦しい…。
決して楽しい映画ではないけど、面白かったです。ラストが秀逸だったと思う!そして世界史はもっとちゃんと勉強しておくべきだったと思った(笑)!!ちゃんと時代背景や歴史を分かっていればもっと楽しめたと思うのです(´・ω・`)
以下ネタバレ。
ラストは語り手にあっさりと告げられて終わり…と思いきや、この後、サラエボ事件から大戦に発展したとの語りが。思えばあの事件も抑圧された種族に因るものだったのでは。ん?この後に第2次世界大戦?その頃、ちょうどこの子供達って…?と思ったところでエンドロールが終わりました。うううう後味が悪いけど良い…!