向日葵の咲かない夏

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

小学4年生の主人公がクラスメイトの家にプリントを届けに行くと、クラスメイトは首を吊って死んでいた。大人たちに報告し再び戻ると、その死体はなくなっていた。数日後、生まれ変わったクラスメイトが主人公の前に現れ、自分は殺されたと告げ、主人公と妹とクラスメイトの3人での犯人探しが始まる。
…と、あらすじだけだとファンタジー+ミステリー+ジュブナイルと言う感じなのですが、全体的にどこかおかしく、淀んだ雰囲気。不穏な雰囲気を感じつつ読み進めると、予想だにしなかったオチがー。叙述トリック…にしても、ズルすぎる。読み終えて即読み返すと、いろいろと腑に落ちてしまう不思議。あーなるほど!と思うものの、自分的にはヘビー級すぎたので暫く読みたくないかな…(笑)。
そう言えばこの本、市橋容疑者が逮捕時に持っていたそうで。売れた本だし、書店でも目立つ位置に平積みされていただろうに、あれこれ詮索されて変だなーと思ったり。