フリークス

フリークス (光文社文庫)

フリークス (光文社文庫)

精神病院を舞台にしたホラーミステリの3編を収録。叙述トリックが炸裂してます。やっぱり表題作の「フリークス」が一番好きかなー。謎解き側より、小説内で展開される小説がすごく良い。生まれながらの自分の醜い姿を呪った男が畸形児を作り出し、ある日その中の何者かによって殺されると言う話なのですが乱歩的な怖さがあるなーと。
どのストーリーにおいても、正常と異常の境界について考えさせられる瞬間があって、心理学的な目線から見ても面白い。いやーでも本当に、境目ってどこなんだろ。
綾辻さんの「殺人鬼」が読みたいんだけど、絶版のようだ…。コレ系の小説を古本で買うのが何かイヤなんだけどどうしよう(笑)…!