鉄鼠の檻

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

雪に閉ざされた寺院が舞台。不可解な方法で殺されて行く修行僧、年をとらない振袖姿の童、所属不明の寺院…と、謎らだけの1300ページ。続きが気になって気になって仕方ないのに、分厚すぎて持ち運べないというジレンマ…(笑)!
主題として取り上げられている禅とは何であるのか、最後までいまいち掴めないまま来てしまった…。さらに、寺院での役職だとか用語だとか、もはや外国語の世界。単語に足をとられつついちいち悩みながら読み進めたものの、犯人というかオチはストンと嵌ってくれました。これでこそ京極堂
本編からは逸れるけども、やっぱり公案は面白い。祖父の友人の和尚さんからいろいろ聞いた話を思い出したなあ。