夜市

夜市 (角川ホラー文庫)

夜市 (角川ホラー文庫)

シド@大阪遠征の帰りの新幹線で一気読み。日本のホラー独特の「怖いんだけど魅力的」が詰まった雰囲気がたまりません。不気味だけど幻想的で目が離せない、この空気が好きなのです。
表題作「夜市」は妖怪が店を並べる夜市に紛れ込んでしまった人間の話。店先や商品のおどろおどろしい描写が良いー。老紳士に導かれるストーリーもとっても良いです。短いのにズッシリ読める作品。
同時収録の「風の古道」がとってもよい!人間には見ることのできないはずの古道に迷い込んでしまった子供たちの話なんだけども、古道の世界に生きる人々の人生がもうね…!どちらかというとこちらの話の方が好きかなー。
きつねのはなしが好きな人はきっとこちらの作品も好きだと思います。これは全力で推せる本!