わくらば日記

わくらば日記 (角川文庫)

わくらば日記 (角川文庫)

久々のbookカテゴリ更新になってしまったー。読んではいたんですけども。とりあえず昨日読み終えた1冊。
舞台は昭和30年代の東京・下町。厳格な母親と病弱な姉と暮らす、明朗快活な少女が主人公です。姉には「過去にその場所で起こった出来事を見る事ができる」と言う能力があり、事件を解決に導く…という話なのですが、ベタな謎解き系サイコメトリーものではなく、読了後に残るのはあくまでも昭和中期のノスタルジックな空気感。高度経済成長の最中に生きる人々が生き生きと描かれています。いいなあ、この時代。
ちなみに、文庫版の表紙と各タイトルの中表紙は浅野いにお氏が描いています。こちらも併せてオススメ。