05/04 我輩はシャーロック・ホームズである

1902年、倫敦留学中の夏目漱石が自分のことをシャーロックホームズだと思い込んでしまうシーンから物語が始まります。ホームズが不在の間、夏目はホームズとしてワトソンと行動を共にする事になるが、本物の殺人事件が発生してしまい…というお話。
なんとなくこの時期はシャーロックホームズづいていたので(と言っても映画を観たり原作についてちょっと調べてみていただけですが)タイトルが気になって手にとって見たこの文庫。冒頭の「ナツメ、狂セリ」と言う電報の一文が気になって気になって。設定から面白いなぁ。
若干ナナメ上な展開もありつつも、英国紳士の振る舞いをするナツメがかわいいし、それに付き合うワトソンもまた可愛らしくて非常に和みます。原作由来の小ネタもたくさん散りばめてあるので、原作ファンならばもっと楽しめると思います。漱石にもホームズにもあまり知識のないわたしでも十分に楽しめましたー。