05/01 最後の記憶

最後の記憶 (角川文庫)

最後の記憶 (角川文庫)

若年性痴呆が発症した主人公の母親。徐々に記憶を失って行き、最後に残った記憶は幼い頃に体験した恐怖の記憶のみとなった。バッタの羽音や閃光に異常に怯える母親に付き添いながらも、主人公は自分にも痴呆が遺伝するのではないかとの不安に駆られる。不安を拭い去るべく母親の過去を調べる内、児童連続殺傷事件に行き着き…と言うお話。
ミステリと言うより、ファンタジー色が強いです。でも根底は綾辻ホラーだなーと言う感じ。深泥丘に近い雰囲気かなぁ。ミステリとして真相に近づく緊張感やエンディングへの期待を込めて読んでしまうとズコーっとなってしまうかも。