02/24 4TEEN

4TEEN (新潮文庫)

ずっと読んでみたかったのに何故か手を出していなかった本作。東京・月島に暮らす14歳の少年たちが主人公。彼らの生活や悩みや冒険をみずみずしい視線で描いた短編集です。
高層ビルと昔ながらの街並みの同居する月島を駆け抜ける少年たちがほんっとうに可愛い。不器用だけど全力な4人がすごくいい雰囲気！当人には自覚がないんだけど、すごく輝いてるんだよなぁ。いいよね中学生！（※都条例違反的な意味ではなく）
「大華火の夜に」が一番好きだったなぁ。このストーリーに限らずだけど、老人と少年たちの対比ってベタかもしれないけどすごく良い。そしてなにより、夕方に仲間と別れる「バイバイ」の表現が秀逸。さりげない表現だけどすごく良いのよー。やっぱり石田さんは恋愛小説より青春小説の方が好きだなぁ。
ところでこの本、課題図書に選定されているらしいけど良いの？中学生から見たら若干のエロがあるけどいいの？お母様方はこれでいいの？直木賞受賞作品だから許される感じなの？…と言うのが気になって仕方ない（笑）。
月島でもんじゃ食べてみたーい！！