みなさん、さようなら

末期癌に侵された父と、その息子の物語。…と書くと親子愛をメインとした感動作品のようですが、焦点を当てるべきはそこではなく。社会主義を生きる父と資本主義に生きる息子のストレートなんだか不器用なんだか、遠回りな愛情が泣ける。
父親とその旧友たちが病室で交わすシニカルな会話がとっても良いです。ラストシーンよりもこのやり取りが印象深い。