03/13 陰摩羅鬼の瑕

文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)

文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)

白樺湖湖畔に建つ伯爵邸が舞台。過去4度に渡り伯爵の元に嫁いだ花嫁が殺害されるという事件が起こっていたが、5度目の婚礼の夜に榎木津と関口が屋敷に招かれる。鳥の剥製の並ぶ伯爵邸で、花嫁を守ろうと関口は奔走するが…的なお話。
世間では評判が悪いみたいだけど個人的にはすっごく面白かった。本人の意図しないまま喪ってしまうって言うのがもうね…。犯人や犯行動機が早々にわかってしまうのは作者の意図するところだと思うんだけどなぁ。その上で関口くんの心情や懸命さにホロリです。私の大好きな里村せんせいも出てきたしね!あの変態くささがいいよねえ…。ステキです、里村せんせい!
しかし今作は関口くん大活躍だったなあ。関口がんばれと思いながら読んでました。読後に知ったのですが、ちょうどこの作品が書かれたタイミングで関口くんのモデルとなった方が亡くなられたのですね…。その上で、死を主題&関口視点多めだったのかなぁとも思ったり。